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自社ホームページ・ウェブサイトの現状を知る。
インターネット集客を行う上において、もっとも重要なことは、まず、現状を知るということです。中国の軍事思想家、孫子は、「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」と言っています。つまり、まずは、相手を知り、自分を知るということがすべての成功の最初のステップというわけです。デジタルマーケティングの世界では、「彼」は競合他社ウェブサイト、「己」は自社ウェブサイトと定義づけることができるでしょう。今回は、己を知るためは、どのようにしていけばよいのかを解説していきます。
競合他社を知るための情報はこちら。 →経営者のための外部ウェブサイト分析
自社(己)のホームページの現状を分析する。
まずは、自社のホームページで集客がないという理由を明確にしなくてはいけません。集客がないのは、ウェブサイトそのものに訪問者がいないのか?それとも、訪問者は一定数いるのだけれど、問い合わせにつながっていないのか?をきちんと把握する必要があります。
Googleでどのようにインデックス化されているかを確認する。
まず、現状を分析するうえで最初に確認しておくべきことは、検索エンジンのGoogleがどのように自分のウェブサイトを理解しているか?ということになるかと思います。やり方は簡単です。
site:ドメイン名(例:jumarketing.net)
とGoogleで検索すれば、そのドメイン、つまり自社ウェブサイトでインデックス化されているすべてのページが表示されます。
表示された結果を見て、自分が意図したように各ページのタイトルと説明文(これをスニペットといいます。)がきちんと登録されているか確認し、もし、期待した通りにインデックス化されていないようであれば、TitleとMetadescriptionを変更したほうが良いでしょう。TitleとMeta Descriptionの設定は、こちら。→目に見えない部分も必ず設定する1:Title(タイトル)とMeta Description(メタディスクリプション)
Google Analytics / グーグルアナリティクス ー ホームページ訪問者分析ツール
Googleが提供しているサービス、「Google Analytics、グーグル アナリティクス」は、ウェブサイトの細かい分析ができる必ずチェックしておくべきツールです。
Google Analyticsを利用すると、下記情報を閲覧できるようになります。
- 訪問者の数:時間帯、日付、リアルタイム訪問者など
- 訪問者の属性:国、地域、市町村、言語、使用端末(パソコンかスマホか?)
- ページ閲覧数(Page View(PV))
- 直帰率:ユーザーが1ページだけ閲覧して離脱してしまった率
- コンバージョン率:問い合わせに至った件数
などなど。
過去、弊社にお問い合わせいただいたほとんどのお客様がこのGoogle アナリティクスを使っていらっしゃいませんでした。自社ウェブサイトの訪問者の数や属性を知らなければ、正しい経営判断ができません。よって、もし、Google アナリティクスを使っていらっしゃらないようであれば、すぐにでも導入することを強くお勧めいたします。なお、Google アナリティクスに関わるサービスはすべて無料です。
Google アナリティクスの導入はこちらから。
Google Analytics
また、経営者の視点でGoogle アナリティクスの使い方を知りたい方はこちら。
→「 経営者が知っておきたいGoogleアナリティクス」
弊社でコンサルティングしたお客様のケースでは、Google アナリティスク上で言うユーザー、つまり訪問者の数がほぼゼロに等しい状況でした。特に検索エンジンからの流入がほとんどありませんでした。
アナリティスクでは、流入の元になったメディアを閲覧することができます。
- 検索エンジンのオーガニックサーチ(Google、Bingなど検索結果からの訪問)
- ダイレクト(顧客が直接URL(アドレス)を打ち込んでアクセス。またはメールのリンクをクリックしてアクセスしてきている場合など)
- SNS(フェースブック、ツイッター、インスタグラムなどからの訪問)
- 外部ウェブサイト(外部のウェブサイトに記載されたリンクからの流入) などなど。
ダイレクトやSNSは、自社からの発信で、直接、流入数を稼ぐことができますが、検索エンジンからの流入(オーガニックサーチ)は、ユーザーの検索結果に自社サイトが表示されないと期待できません。
もし、このGoogle アナリティクスで自社サイトを分析した結果、オーガニックサーチ流入数が極端に少ないようであれば、自社サイトの目に見えない設定の部分(Title や Meta Description)に何か問題を抱えている可能性が高いと思われます。目に見えないホームページ設定はこちらで解説しています。
→経営者のためのSEOホームページチェック項目 - On-Page SEO
いずれにしても、自社サイトが、検索エンジンでどのように機能しているのかを調べる必要がありますので、それを調べるためのツールを次にご紹介いたします。
Google Search Console / グーグルサーチコンソール ー 検索パフォーマンス分析ツール
自社ホームページ・ウェブサイトが、検索でどのようなパフォーマンスを発揮しているのか?を知る必要があります。それを分析するためのツールが、「Google Search Console / グーグルサーチコンソール」です。
サーチコンソールでは、以下の情報を閲覧することができます。
Google サーチコンソールの導入はこちらから。
Google Search Console
- 自社サイトのGoogle検索における合計クリック数、合計表示回数。
- 平均クリック率(CTR)、平均掲載順位。
- 自社ホームページの検索ワードとクリック数、表示回数。
- ウェブサイトのページごとのクリック数、表示回数。
- その他、国・地域、ユーザーの使用デバイスなどの情報。
- 自社のウェブサイトにリンクを貼っている外部ウェブサイト情報(被リンク数)
- Googleに自社サイトのインデックスを促すための巡回(クロール)依頼。 など。
自社ウェブサイトをサーチコンソール上で分析してみて、もし、検索表示回数(インプレッションといいます。)が非常に少ない場合は、自社のウェブサイトがGoogleにうまく理解してもらえていないことを意味しています。この場合は、至急、自社のホームページの検索キーワードに問題がないかどうか?確認をしたほうが良いでしょう。左の検索パフォーマンスをクリックし、画面下に表示されているクエリを確認してみてください。Googleが認識しているウェブサイト上の検索ワードがリストアップされています。経営者がチェックするべき検索キーワードについては、こちら。→アメリカ発:2020年版 集客ウェブサイト キーワードの探し方
もし、検索表示回数(インプレッション数)は多いが、クリック数が少ないという場合には、Googleのインデックスに登録されている内容がユーザーの興味を惹く内容になっていない可能性があります。つまり、Googleの検索上、キーワードはうまくヒットしているのですが、検索結果に記載されている内容がユーザーの興味を惹く内容となっていないのです。このような場合は、TitleやMeta Descriptionに記載されている内容を改めて考え直す必要があります。