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ネット集客のために自社ホームページ上で対策しておくべきこと
経営者がチェックすべき自社ホームページの改善で、もっとも重要な対策が、On-Page SEO、つまり、ホームページ・ウェブサイト自体に施しておくべきSEO対策です。
なお、ネット集客・デジタルマーケティングには様々な対策があります。ホームページによるネット集客の概要を知りたい方は、まず、はじめに、以下リンクをご一読されることをお勧めいたします。→米国に学ぶインターネット集客・デジタルマーケティング実践方法
On-Page SEO、SEO内部施策とは?
ホームページ制作において、意外と盲点になるのが、TitleとMeta Descriptionです。Googleのガイドラインを知らないと、この項目を完全に無視してしまいがちなのですが、Googleにウェブページの内容を正しく伝え、検索エンジンからの顧客流入を促すには、非常に重要な項目になります。Googleの検索結果(スニペットという)は、このTitleとMeta Descriptionに記載された内容が主に抽出されていますし(全く同じにならない場合もあります。)、Googleの検索インデックスもここで記載されている内容が大きな影響を及ぼしています。
TitleとMeta Description記載のポイントは、下記の通りです。
- ウェブページの内容を的確に表現すること。
- 効果のあるキーワードを使うこと。
- Titleは32文字以内を目安。
- Meta Descriptionは、150文字以内を目安。
また、両者を記載するにあたり、下記の点に注意しなければなりません。(参考情報:Googleガイドライン)
- ページのコンテンツと関連のない内容を記載してはいけない。
- 「無題」や「新しいページ1」などデフォルト設定をそのまま使用しない。
- 箇条書きやキーワードの羅列をしない。
- 複数のページで全く同じ文章を流用してはいけない。
- ウェブページで記載した内容をそのままコピペしてはいけない。
要約しますと、Titleは、ウェブページと関連のある内容にすること、そして、Meta Descriptionは、ページと関連のある要約文章を書くということになります。これは、一見、ものすごく初歩的なことのように思われるかもしれませんが、ホームページ制作において最も重要な項目になります。
実際、私がリサーチした結果、日本語のウェブページで、このTitleとMeta Descriptionを適切に設定しているページは、全体の半分もありませんでした。一つ例に挙げますと、日本政府外務省のホームページ。同サイトのHTMLコードを調べたところ、Meta Descriptionが無記入でした。Meta Descriptionがきちんと設定されていないので、Googleの検索結果スニペットが「別ウィンドウで開く」という言葉でおかしく表現されてしまっています。(2020/4/20現在)
TitleとMeta Descriptionの設定の仕方については、ツールやエディタによって様々ですので、それぞれの設定方法は、個別に確認をしてください。ここでは、参考までに、WordPressのYoastというプラグインの設定方法について、リンクを記載しておきます。(→YOAST SEO WORDPRESSプラグインでSEO対策)
みなさんのホームページもきちんとTitleとMeta Descriptionが記載されているか?確認されることを強くお勧めいたします。
目に見えない部分も必ず設定する2:見出しタグ(h1, h2, h3…)を正しく使う
Title と Meta Description以外に、チェックしなければならない目に見えない項目は、h1、h2などの見出しタグです。
見出しタグは、本でいうところの「章」だと思っていただければよいと思います。本の場合、タイトルがあって見出し=章があるわけですが、ウェブページも同様に、大見出し=h1を設定し、その後、小見出し=h2、孫見出し=h3というふうに設定します。当サイトのホームページは、以下のようにHタグが割り当てられています。
- 見出しタグを設定する際、必ず覚えておかねばいけないことがあります。それは、「h1タグは、各ページに1セットしか設定できない」ということです。
もし複数のh1タグが同一ページ内に存在していた場合は、Googleの検索結果に悪影響を及ぼしますので、必ず、確認してください。
- h1タグの確認方法は、下記の通りです。
- ブラウザでホームページを開き、Ctrl + Uキーを押す。
- Ctrl + Fキーで検索ウィンドウを表示させ、「<h1」と入力、実行。
- 検索結果にh1が1個以上存在している場合は、その個所を探す。
もし、ホームページ上に、1個以上のh1タグが存在している場合には、エディタやツールを使って、1つになるように修正してください。
なお、h2, h3以降のタグは、数の制限はありませんが、記載しているコンテンツが、階層になるように見出しをつけていくと、Googleのがクロールするときにキーワードが見つけやすくなり、SEO対策で良い効果が期待できます。
目に見えない部分も必ず設定する3:ウェブページ言語設定
私は、アメリカに在住しているのですが、アメリカで事業を展開されている日本企業のお客様のウェブページを多数拝見して気が付いたことの一つは、みなさんのページが英語で書かれているにもかかわらず。ウェブサイトの言語設定が、”ja”つまり、日本語に設定されているということです。
ウェブページの言語の設定は、次のオペレーションで確認できます。
- ブラウザでホームページを開き、Ctrl + Uキーを押す。
- HTMLのソースコードを表示する。
- ページの最初に記載されている 「html lang=”ja”」を確認する。
この例の場合は、日本語のページであることを意味しています。
なぜ、英語のページなのに日本語の設定になっているのか?という疑問ですが、おそらくウェブサイトの編集ツールが日本語であり、その設定がそのまま継承されてしまっているためと思われます。特に日本のウェブページデザイン会社に依頼をしている場合に、多く見受けられるケースです。
SEO対策のためにも必ず正しい言語を選択してください。
目に見えない部分も必ず設定する4:URL名は関係のある語句を使う
その他の設定項目として、各ページのアドレス・URL(パーマリンクといいます)をページの内容と関係があるように半角英数字で指定することがSEO上望ましいと言われています。
例えば、本ページのパーマリンクは、「Managers-seo」という名前を指定しています。ポイントは;
- 英単語を使い簡潔にページのページの内容を表している
- 各単語の間は、半角のハイフン「-」を使う。
- 絶対に日本語は使わない。日本語を使うと文字化けしてしまいます。
目に見えない部分も必ず設定する5:画像には代替テキストを使う
ホームページ・ウェブページ上で使われる画像には、必ず、代替テキスト(Alt Text)を設定する必要があります。
GoogleのAIは、完全に画像の内容を理解できないことから、ウェブページ内で画像を使う場合、必ず、画像が何を意味しているのか?をGoogleに伝える必要があります。それが、代替テキストです。
例えば、前述の外務省の事例で、外務省のGoogleの検索結果の画像を使いましたが、この画像には、「外務省スニペット2020/4/20現在」という代替テキストが埋め込まれています。記事では、外務省のホームページにMeta Descriptionが設定されていないという記述をしていましたので、「外務省スニペット2020/4/20現在」という代替テキストを埋め込むことで、Googleに記事と画像の関連性を伝える役割を持たせています。
ウェブページの表示スピードを測り、改善する
ウェブページの表示スピードは、ユーザーのウェブ閲覧の快適性に大きく影響するため、Googleは、この速度を重要視しています。
例えば、もし、Googleで検索された結果をクリックして、しばらくたってもウェブページが表示されなかった場合、ユーザーは、すぐに戻るボタンを押して別のページに離脱してしまいます。このように、ウェブページの反応速度は、ウェブサイトへの顧客流入を促す点において、大変重要な要素です。また、昨今、ウェブページはスマートホンで閲覧される機会が増えてきたため、モバイルページの表示速度も無視できません。
では、このウェブページの表示速度は、どのようにチェックすればよいのでしょうか?
PageSpeed Insightsというサービスを利用するとホームページの表示速度をチェックすることができます。
検索のやり方は非常に簡単です。速度を測りたいページのURLを張り付け、分析のボタンを押すだけです。
1.スピードを測りたいウェブページのURLを入力し、分析ボタンをクリック。
2.数分で分析結果が表示される。
このように、モバイルとパソコンの速度が点数で表示されます。もし、この結果が、赤色(0-49)の場合、至急、何らかの改善を加えたほうが良いと思われます。
ページ速度が遅くなる主な原因は、主に下記が考えられます。WordPressを使っている場合のおすすめ解決方法と合わせて記載いたします。
- 画像を圧縮せずに使用している。→1画像は100kb未満が望ましい。解決策:EWWW Image Optimizerを使い画像を圧縮する。
- WordPressで必要以上にプラグインを使っている。→できれば、10個以下のプラグインが望ましい。
- ウェブサイト記事のリビジョンを削除していない。→修正した分だけファイルが溜まるので削除が必要。削除ツール:Optimize Database after Deleting Revisionsを利用してリビジョンを削除する。
- CSS、JavaScriptが動作を遅くしている。最適化ツール:Autoptimizerを使ってCSS、JSを最適化する。
当ウェブサイトでは、上記に示した通り、モバイルで64pt、PCでは、98ptの速度を達成しています。
もし皆さんのホームページの表示速度が赤色の領域にあるようでしたら、SEOの観点で、集客に大きな影響を及ぼす可能性があるため、至急改善策を講じたほうが良いと思われます。