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昨今、世の中を取り巻く環境、とくにデジタル関連の技術は、日進月歩で進化しており、効果的にデジタルマーケティングを行うことは、どの企業にとっても至上命題なのではないかと推察いたします。企業のマーケティングを考えるにあたり、そもそも、人=お客様は、どのように新しい製品やサービスを探しているかを考えてみるとよいかもしれません。 Smart Insightsのレポートによると、およそ70%の人々は新製品やサービスを探す際にインターネットのウェブサイト情報を利用していることがわかります。言い換えると、ウェブサイトは、将来の受注見込み顧客を獲得する最高のマーケティングツールであるといえるわけです。
自社ウェブサイトを活用できているか?
みなさんの会社では、この最高の集客ツールであるウェブサイトを最大限に活用できているでしょうか?自社ウェブサイトのパフォーマンスを測るツールとしてGoogle社が提供しているGoogleアナリティクスは必要不可欠のサービスといえるでしょう。Googleアナリティクスは、ウェブサイトの訪問者数はもちろんのこと、その訪問者がどこから訪れたかという流入元や、訪問者がどのページを閲覧したのか(Page View=PV)、ウェブサイトの滞在時間など多種多様な情報を閲覧することができます。(Googleアナリティクスについては、こちら。)もし、まだ、Google アナリティクスを使っていないようであれば、ぜひ、すぐにでも使用されることを強くお勧めいたします。
また、Googleアナリティクスを使ってみると、ウェブサイトの流入元には多種多様なチャンネルが存在していることがわかります。例えば、FacebookやTwitterといったSNSからの流入、メール配信による流入(メルマガ)、その他外部のウェブサイトからの流入などなど・・・。
その流入元のなかでひとつ着目すべきチャネルがあります。それは、「Organic Search(自然検索)による訪問者の数」です。自然検索とは、検索エンジンが検索結果として表示し、その検索結果をクリックしたことによって流入する訪問者数になります。特に、検索エンジン最大手のGoogleからの流入は無視できません。なぜならGoogleの検索シェアは、世界の92%以上を占めており、hubspot社によると世界で1日にGoogleで検索される数は、実に56億回といわれています。
Googleでの検索パフォーマンスを把握する
では、このGoogle検索で、自社のウェブサイトのパフォーマンスを測るには、どうすればよいのでしょうか? 答えは、Googleサーチコンソールというツールになります。サーチコンソールでは、ユーザーが検索したキーワードで自社のウェブページが何回表示され、何回クリックされたのか?を把握することが可能です。また、それぞれの検索キーワードが、Googleの検索結果の何番目に表示されているか?などの順位を把握することも可能です。
Google サーチコンソールの検索キーワードに着目する
では、このGoogle検索で高いパフォーマンスを得るためには、何をしなければならないのでしょうか?答えは、自社のウェブサイトを検索結果でより多く表示させ、さらにクリックされる数を増やすということになります。
Googleは、インターネット上に公開されているありとあらゆるウェブページの情報を、Google Botと呼ばれるプログラムが巡回(クロールという)して、日々、情報収集を行っています。そして、その収集された情報を、特定のアルゴリズムを使って文節、単語に分解して「キーワード」としてGoogleのサーバーにインデックスとして登録しています。
インデックス化された検索キーワードには、関連性が高い順に情報収集したウェブページのURLが紐づけられており、あるキーワードが検索されたとき、どのウェブページを1番目に表示するかが、あらかじめ決められております。(順位=Ranking)よって、様々なキーワードの検索結果で、自社のウェブページが上位に表示されるように仕向けられれば、必然的にウェブサイトのアクセス数を増やすことができるようになるわけです。
キーワードの検索ボリュームと競合性
しかし、それぞれの検索キーワードには、月間で検索される回数(「ボリューム」)とそのキーワードに紐づいたウェブページの数が「競合性」として存在します。例えば、「ラーメン」というキーワードは、日本で、月に41万回以上検索されているのですが、「ラーメン」という言葉を使っているウェブサイトは無数に存在しますので、競合性も高くなります。ですから、「ラーメン」という検索ワード1語では、自社ウェブサイトをGoogleの検索結果の上位に表示させるのは、ほぼ不可能といえます。
しかし、ほとんどの場合、検索が1語だけで行われることありません。たいていの場合は、2-3語のキーワードとともに検索される場合がほとんどです。ですから、競合性が低いキーワードをウェブサイトに配しておき、顧客が2-3語を組み合わせて検索したときに、自社のウェブサイトを上位に表示させるようにウェブサイトを最適化しておけば、より具体的な情報を探している顧客に自社のウェブサイト情報を検索結果として届けることができるようになります。例えば、「ラーメン、梅田駅」という2語を強調してウェブサイトを作っておけば、大阪の梅田駅近辺でラーメンを探している人に自社のウェブサイトを検索結果として届けることができるようになるわけです。
SEO(Search Engine Optimization)を意識して見つけてもらえるウェブサイトを構築!
このように、ウェブサイトを製作する場合には、人がどのような情報を探しているのか?というターゲットを明確に設定(ペルソナの設定)し、そのうえで、情報を記載する必要があります。また、Googleなどの検索エンジンに効率よく情報を拾ってもらえるようにするために、ひとつひとつのウェブページを最適化していくことも重要です。なお、検索エンジンを利用してウェブサイトのアクセス数を増やす手法を一般的にSEO(Search Engine Optimization=検索エンジンの最適化)と呼びます。
まとめ
新しいサービスや製品を探したり、何か困ったことを解決したいときにウェブサイトの情報は、非常に役に立ちます。そのため、自社製品やサービスをお客様に効率よく伝える手段として、ウェブサイトは、役立つマーケティングツールです。
ウェブサイトをマーケティングツールとして最大化させるために、訪問者のトラフィック分析は欠かせません。Googleは、こうしたトラフィックを分析できるツールを無料で公開しています。ひとつは、トラフィックそのものを分析するツールであるGoogle Analytics、そして、Googleの検索のパフォーマンスを分析できるGoogle Search Consoleです。これらツールは、Websiteを運営していく上において、必須のツールといえます。また、Googleがどのように世界中に公開されているページの情報を収集し、検索サービス上の情報として提供しているか?という仕組みを理解すれば、効果のあるマーケティング活動を実践することが可能になります。
今後、ウェブマーケティングは、ますます重要な位置づけになってくると思われます。しかしながら、こうした情報は、気が付きにくい領域で、意識して取り組まないと暗中模索で取り組むことになります。
海外で活躍する日系企業様のデジタルマーケティングを支援するJU Marketingでは、このようなお客様に的確にウェブマーケティングを実践するためのノウハウをコンサルティング&教育サービスという形でご提供しております。上記に挙げたGoogleアナリティクスやサーチコンソールの適切な使い方などを含め、役に立つ情報をご提供しておりますので、もしご興味があれば、無料コンサルティングをお申しこみください。