Contents
経営者のためのホームページ集客におけるキーワード戦略
このページは、ホームページ集客、マーケティングに課題を抱えている経営者の方、社内のマーケティング担当者の方が、どうやって集客を増やせるキーワード見つけられるのか?という課題をSEO(Search Engine Optimization)の観点で解説していきます。
全般的なデジタルマーケティング、ホームページ集客の方法について知りたい方は、本記事の前段になる事例を交えた記事をご覧ください。→経営者のためのインターネット集客・デジタルマーケティング
キーワードとは何か?
そもそもキーワードとは何なのでしょうか?
SEO上で言う「キーワード」とは、ユーザーが「検索に使う言葉」です。みなさんが何か製品を調べたいと思ったときに何をしますか?まず、Googleを開いて、調べたい言葉をタイプして検索するのではないでしょうか?または、スマホの音声検索を利用したりすることもあるでしょう。この検索される時に使われる言葉が、「キーワード」です。
Googleなどの検索エンジンは、この検索されたキーワードをすべて記録しています。そして、その言葉をデータベース化して、それの検索された言葉に最も適したウェブページを検索結果として表示するようにしています。なお、この時に表示されるウェブページをSERP(Search Engine Result Page)と呼びます。
これは、何を意味しているのか?それは、検索エンジンで、自社の製品やサービスの名前が不特定多数の人に検索されたときに、自社のホームページが検索結果の上位に表示されれば、その分だけ、自社の製品が販売できる機会・可能性が広がるということになります。
例えば、世田谷区で不動産を展開している会社なら、「世田谷 家」と検索された言葉で自社のホームページが上位に表示されれば、その分だけ、顧客の流入につながりますし、ホームページ制作をしている会社なら、ずばり「ホームページ制作」という検索で、Google検索結果の上位に表示されれば、その分だけ、受注の可能性が広がります。
ですから、自社製品・サービスに関連する有効なキーワードを抽出し、Google検索の上位に表示されるように仕向けられれば、集客の可能性は広がるというわけです。この集客の仕方をPull型広告といい、SEO(Search Engine Optimization=検索エンジンの最適化)はその代表的な手法となります。(関連記事→Pull型広告の詳細はこちら。)
どうやってキーワードを見つければいいのか?
では、そのキーワードは、どのように選定すればよいのでしょうか?ポイントは、二つあります。
- 自社製品・サービスに関連する言葉であること。
- 競合性の少ない言葉であること。
・・・一体どういうことなのか、順を追って説明していきます。
思いつく限りキーワードを列挙してみる。
まずは、上記二つのポイントをご説明する前に、自社のサービス、つまり「ホームページ制作」で関連するキーワードを思いつく限り列挙してみましょう。
- ホームページ制作
- ウェブサイト作成
- ホームページ制作代行
- ウェブデザイン会社
- ホームページデザイン会社
- 格安ホームページ
キーワードを抽出する際に注意点があります。抽出するキーワードは、必ず、自社製品・サービスに直接的に関連したキーワードで一般的な語句を抽出するようにしてください。キャッチコピーではないということに注意が必要です。
- 良い例〇:ホームページ制作
- 悪い例✖:きらりと光るデザイン
キーワードの抽出が終わりましたら、それぞれのキーワードを分類化し、同じ意味の言葉は、ひとつのキーワードにまとめます。この事例の場合は、「ホームページ制作」という言葉になるでしょうか。
その後、その抽出して分類化したキーワードをGoogle上で検索してみてください。
とりあえず、Googleでキーワードを検索してみる。
上記のような検索結果が表示されました。もし、自社のページがこの検索結果の上位に表示されていれば、自社ウェブサイトへの顧客流入は劇的に上がります。しかし、どうやれば、このGoogleの検索結果で上位に表示させることができるのでしょうか?
答えは、「ホームページ制作」という言葉で上位を狙うのは難しいので、競合性が低くて、検索ボリュームが多い「類義語」、「関連語」を狙うということになります。
では、どうすれば、そうしたキーワードを見つけられるのでしょうか?解説していきます。
キーワードの競合性を調べる: Ubersuggest
検索キーワードを探すツールとして、多くのブログやYoutubeなどで、Googleが提供するサービス、「Keyword Plannner」紹介していますが、本記事では、Ubersuggestを取り上げたいと思います。Google Keyword Plannerは、閲覧で表示されるキーワードの月間検索ボリューム数(過去Googleで表示されたキーワードの月間表示回数)が1000単位、1万単位のため、大雑把にしかキーワードを分析できず、細かい分析ができません。そこで、本記事では、その問題を解決するために、Ubersuggestを使ってキーワードの競合性を調べていきます。
Ubersuggestへのアクセスはこちらから→Ubersiggest
2019年11月から、Ubersuggestは、会員登録をしないと使えなくなりました。登録の仕方については、近日中に別記事で公開いたします。
なお、今回の記事は、Ubersuggestのco-founder、Neil Patel氏の記事を参考に記載いたします。Patel氏の記事はこちら(英語)→3 Simple Steps to Get Your First 10,000 Visitors from Google
Ubersuggestでキーワードを検索する。
Ubersuggestの画面を開いたら、左のタブから「①Keywords」を選択してKeywords検索の画面を表示させ、「②検索ワード」を入力、「③言語/国」では、日本語を選択し、最後に虫眼鏡のボタンを押します。今回は、「ホームページ制作」というキーワードを検索します。
そうしますと、上記のような検索結果が表示されます。表示されている数字のそれぞれの意味は、下記のとおりです。
- Search Volume:キーワードが1か月間に検索された回数の平均
- SEO Difficulty(SD):オーガニック検索(通常検索)競合性=0が最も低く、100が最も高い
- Paid Difficulty(PD):リスティング広告枠の有料検索の競合性=0が最も低く、100が最も高い
- Cost per Click:有料検索でユーザーが1回クリックしたときの単価
また、一定期間の検索ボリュームを下のグラフで表示しています。
SEO Difficulty(SD)は、キーワードの競合性を表しているわけですが、ご覧の通り、「ホームページ制作」というキーワードは、59で競合性:中と表示されています。なお、競合性の高さは、下記の通り、分類されます。
- SD 競合性低:1-34
- SD 競合性中:35-70
- SD 競合性高:71-100
検索で上位を目指すためには、競合が少ないほうが有利です。また、一定数の検索ボリュームがないと、魚のいないところに釣り糸を垂れているわけですから、検索結果にすら表示されません。つまり、月間の検索ボリュームが大きくて、競合性が低いキーワードを見つけなければいけません。次を見ていきましょう。
画面を下にスクロールし、KEYWORD IDEASというセクションを表示させ、「View All Keyword Ideas」のボタンをクリックし、Keyword Idess画面を表示させます。
上記画面の左側に表示されているキーワードが、「ホームページ制作」に関連するキーワードの関連語一覧になります。
この中で、赤色で囲った「ウェブ サイト」という「ウェブ」と「サイト」の間にスペースが入った類義語に着目してください。「ホームページ制作」の競合性は、59だったのですが、それに比べ約半分の27と表示されており、検索ボリュームも5400と低くはありません。ですから、一つのキーワード候補としては、「ホームページ制作」の類義語として、「ウェブ サイト」を選択するとよいということになります。
また、キーワードは、複数、選択することが望ましいとされています。なぜなら、その分だけ、Google検索で表示される可能性が広がるからです。検索ボリュームが多くて、競合性が低い複数のキーワードをホームページ上に記載しておけば、その分だけ、検索結果に表示される可能性が高まります。
次に、究極の方法!競合他社、同業者のウェブサイトからキーワードを探す方法をご紹介いたします。
競合他社のウェブサイトから、競合性:低、検索表示回数:高のキーワードを探す。
もし、検索で上位にランクインされている外部ウェブサイトのキーワードを閲覧できれば、類義語、関連語を見つけるヒントになります。ここでは、その見方をご紹介していきます。
上記画面の右側に、グレーの背景のリストが表示されています。このセクションは、「ホームページ制作」というキーワードで、Google検索ですでに上位にランクインされている外部のウェブサイトのリストになります。
青色で囲った部分に、WIXというホームページ作成ツールがランクインしていますので、WIXでは、どのようなキーワードがGoogleにインデックス化されているのかを見ていきましょう。
上記は、wix.comでのウェブサイト内のキーワードの一覧です。この中で、「ブログ 開設」というキーワードを見つけることができました。比較的競合性が低く、月間検索表示回数が3600と検索ボリュームも高いため、キーワードの候補にふさわしいキーワードと言えるでしょう。
このように、競合他社や同業者のウェブサイト内のキーワードをUbersuggestで検索し、競合性が低く、検索ボリュームが多いキーワードを見つけ、自社ウェブサイトに記載をすれば、その分だけ、Googleの検索結果の上位に表示される可能性が高くなり、ユーザーの自社ウェブサイトへの流入が高まる可能性があるわけです。
抽出したキーワードをどのようにホームページ上に記載するか?
では、抽出したキーワードは、どのようにウェブサイト上に記載すればよいのでしょうか?下記の3つの場所がSEO上、有効な策と言われていますので、別記事の記載方法と合わせて下記に記載します。
- Title内に記載する。→詳細はこちら→Titleの記載方法
- Meta Description上に記載をする。→Meta Descriptionの記載方法
- ページの見出し、特にH1タグ内に記載をする。→Hタグの記載方法
今回の例では「ホームページ制作」というキーワードで、「ウェブ サイト」と「ブログ 開設」という二つのキーワードを見つけました。そこで、それぞれをどのように記載すればよいか?簡単に例を挙げてみたいと思います。
- Title: 「ホームページ・ウェブ サイト制作のスペシャリスト!JU Design」
- Meta Description: 「ブログを開設したいけど、どうしたらよいかわからない。そんな悩みを解決します。(以下略)・・・・」
- H1 見出し:「ホームページ制作・ウェブ サイト構築の悩みを解決いたします!」
今回の例は、飽くまで一例です。まずは、自分自身で、今回ご紹介した方法でキーワードを探し、自社のホームページに埋め込んで、どのような結果になるかを経過観察してみてください。